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メニエール病

フランスの医師プロスパー・メニエールが初めて提唱したのでメニエール病と言われています。

30代後半~40代前半の女性に多い病気です。有病率は人口10万人当たり15~18人程です。メニエール病は文明の発達した地域で高率に発症し未開発地域では発症が少ないことから、文明病の1つと考えられています。

 

症状

メニエール病は代表的な三代症状として「めまい・耳鳴り・難聴」があります。その他にも頭痛、吐き気、嘔吐、平衡感覚の乱れ、眼振、耳閉塞感、冷や汗、顔が蒼白くなるなどの症状があります。

 

回転性めまい

めまい2グルグルと回転するようなめまいが突発的に襲ってきます。とても立っていられるような状態ではなく、発作が30分~数時間続く場合もあります。遊園地のコーヒーカップに乗った後に感じるフラフラした感じに似ています。

 

耳鳴り

耳鳴りメニエール病の場合、高温、低音ともに耳鳴りは起きますが、特に低音の耳鳴りが多いようです。多くはめまい発作の前に前兆としてひどい耳鳴りを感じ、めまい発作が治まると共に耳鳴りも治まってきます。

 

難聴

耳が詰まったような感じや実際に聴覚障害が起きる場合があります。難聴は高音よりも低音の方が障害されやすいです。めまい発作と共に難聴が出現し、めまい発作が治まった後は何事もなかったように聴力は回復します。しかし、これを繰り返しているとめまい発作以外の聴力も落ちてきてしまいます。

メニエール病の分類

  症状の特徴 備考
メニエール病 回転性めまい発作とともに難聴と耳鳴りが強く起こる。  
蝸牛メニエール病 めまい発作はない。難聴、耳鳴り、耳閉塞感がある。 メニエール病の前段階と言われている。放置していると高度難聴になる可能性がある。
前庭メニエール病 回転性めまい発作が長い時間起こる。難聴と耳鳴りは出ない又は変化なし。 メニエール病えの移行率は10%と低い。

 

 

原因

内耳に内リンパ水腫ができることによって症状が出現しますが、その原因はさまざまな説がありますが、特定までには至っていません。

 

内耳にはリンパ液が入っていて、音がリンパ液を介して内耳神経に音の振動を伝達します。メニエール病とは内耳のリンパ液が増加してしまい、内耳に水ぶくれが出来てしまいます。これが内リンパ水腫です。その圧力で内耳神経が圧迫されて症状を引き起こしてしまいます。

 

また、ストレス病の代表格です。ストレスを受けやすい人の方がメニエール病になりやすいとされています。

検査

メニエール病と診断されたら耳鼻科で治療をしますが、診断されるまでは脳の病気の可能性もあるので、脳神経外科、内科などさまざまな原因を想定して検査を行わなければなりません。メニエール病の診断は難しく、メニエール病としっかり診断されるのはあまり多くありません。

 

メニエール病の検査
平衡感覚 立ち直り検査、足踏み検査、重心検査など平衡感覚の検査を行い、めまい、ふらつきの程度をみる。簡易的に運動を司っている脳(特に小脳)の異常も調べることが出来る。
眼振 メニエール病では眼振がみられます。眼球が静止時でも小さく揺れていないかを見る検査です。ペン先を目で追いかける眼振検査、頭を振ったときの状態をみる頭位眼振検査、耳に温風を当てて動きをみる温度眼振検査があります。
聴力 健康診断でやった事があると思います。機械を耳にあて、音が聞こえるかどうかで音域をみる検査です。

 

セルフケア

・体の疲れをためない
・よく睡眠をとる
・適度な運動をする(特に有酸素運動)
・気分転換を図る
・塩分を控える
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