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群馬研修日記・坂口編(16) 最高の鍼メーカーはどこか

" スタッフ研修, 坂口友亮 "

2016年6月4日

坂口です。研修17日目です。

 

(15)「ハリをしたのに変化なし。その時オーナーが取った行動とは…」のつづき

 

坂口友亮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鍼灸師が使う”鍼(はり)”には、様々な種類があります。基本的には、鍼そのものと鍼管(しんかん)という管がセットになっています。この管は日本で生まれたものであるため、中国ではあまり使われていません。

 

鍼

鍼を作っているメーカーはたくさんあり、「○寸△番」のように太さと長さ、さらに鍼管や鍼柄の材質にも様々なバリエーションがあり、どれを選択するかは鍼灸師によって違います。

 

鍼灸師同士で話をしていると「どこの鍼がええねん?」という話になることがあります。たいがい、鍼そのものの話になるのですが、オーナーは鍼管に異常なほどこだわっています。

 

特に鍼管の太さにです。

 

今でこそ「そりゃ、鍼管は細い方が良いよね」と思っている私ですが、研修に来る前は鍼管の太さなんて気にもしませんでした。鍼管の太さの重要性に気づかされたのは、群馬研修の直前に参加した「整動鍼セミナー」でした。

 

ツボに鍼が当たらない理由

セミナー中、ツボにサインペンの細い方で1mmほどの印をつけ、そこに鍼を刺す練習を行いました。印はペン先でチョン、とつける程度の小さなものです。

 

印の上に鍼管を当て、いつものように鍼をしたら驚きの事態が!

 

なんと、刺した鍼が印にかすりもしていません。マジックの印から2mmほどズレたところに、鍼が刺さっていたのです。

 

なんで、なんで?

 

マジックの印の真上に鍼管を当てたはずなのに…

 

あわてて、セミナー講師の秋澤院長に質問してみました。

 

坂口「鍼がマジックの印に当たってないですが、これは誤差の範囲として許されますよね?」

 

秋澤院長「いや、ダメだね。それだけズレると別のツボになっちゃうから」

 

なんと。ツボって、そこまで細かいのか…だって、2mmズレただけですよ。

 

なぜ、鍼を思ったところに刺せないのか?疑問に思って、鍼を鍼管にセットした状態で、よく観察してみました。

 

すると、予想外の現実が!

 

言葉で説明するのは難しいので、図をご覧ください。

 

 

無題

左の図が、私のイメージしていた状態です。

 

そして右の図が、実際の状態です。鍼管のフチはペラッペラで、これを皮膚に当てたらさぞ痛いでしょう。しかも、鍼が大きく曲がっていて、これでは狙ったところに刺さらないのもうなずけます。

 

さらに興味が出てきて、養気院にある鍼を調べてみました。

 

鍼管の内径を測ってみた

今回、調査したのはこの2つ。それぞれ異なるメーカーの鍼です。

 

鍼2本

ちなみに、右がいつもオーナーが使っている鍼です。それぞれの鍼管の太さを測ってみました。

 

まずは写真の左の方から。

 

内経25

ものさしの1目盛りが0.5mmなので、鍼管の内径は5目盛り、つまり2.5mmありました。

ツボの大きさは1mm×1mm程度なので、2.5mm×2.5mmでは大きすぎます。

 

次に、オーナーがいつも使っている方を測ってみます。

 

内径15

 

3目盛りなので、鍼管の内径は0.5mm×3目盛り=1.5mmでした。

 

先ほどの鍼管と内径は1mmしか違いませんが、オーナーによると、使用感はかなり異なるそうです。

 

しかも、この内径1.5mmのいつも使っているものでも、満足はしていないとのこと。

 

というかそもそも、臨床中に本気でツボを狙っているときは、鍼管を使わず、鍼を直接刺しています。

 

ちなみにオーナー、まだ最高の鍼には出会っていないそうです。

 

「どっかのメーカーが、もっと細いやつ作ってくんないかな~」とぼやいていました。

 

鍼がツボから1mmでも外れると

鍼管の太さに注目する視点も驚きでしたが、それ以上にショックだったのは「自分の感覚は鍼の細さに対してあまりにもおおざっぱだ」という現実を突きつけられたことです。

 

今まで0.1~0.2mmほどの鍼という繊細な道具を使っていながら、私の感覚はせいぜい1cm単位ほどでしかありませんでした。

 

鍼がツボから1mmでも外れると、狙った効果は得られません。「毎回、同じところに鍼してるつもりなのに効果がバラバラ」という時、バラバラなのはツボの方なのかもしれません。もしこの研修を受けていなかったら、いつ気が付いていたか・・・。

 

今気づくことが出来て良かったと思います。あ~恐ろしい。

 

つづく…(17)「ツボの顔を覚えて!」

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