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群馬研修日記・坂口編(14) 鍼灸師が活法を学ぶ理由 (後編)「センスのある鍼灸師とは」

" スタッフ研修, 坂口友亮 "

2016年6月2日

坂口です。研修15日目です。

 

(13)「鍼灸師が活法を学ぶ理由(前編)『そもそも活法とは』」のつづき

 

坂口友亮

 

前回の記事で、活法セミナーで体験したことをレポートしました。今回は、なぜ鍼灸師であるカポスのスタッフが活法(かっぽう)を学ぶのか、「鍼灸師のセンス」をテーマにして書いていきます。

 

センスのある鍼灸師とは

「センスのある鍼灸師」という言葉から、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。

 

私が思いつくのは、

 

相手の抱えている問題をズバリ見抜き、ビシッと効果のある治療が出来て、さらに会話も上手くて、所作がカッコいい!」なんてイメージでしょうか。

 

そして、これらを自然に行っている鍼灸師を見ると「センスいいな~」と思います。

 

ですが一般的に「センス」というと、「生まれつき備わっている能力」というニュアンスがあります。後から努力して身につけるようなイメージはありません。

 

 

群馬研修中の坂口

私には鍼灸師のセンスがあるのでしょうか・・・。

研修中の身なので、なおさら気になります。

 

鍼灸の上手と下手

オーナーは、「活法が上手くなれば、鍼が上手くなる」と言います。そうでなければ、カポスの鍼灸師が活法を学ぶ理由がありません。

 

活法が上手くなることと、鍼の上手さがどう関係してくるのか?正直言って…分かりません。そこでオーナーに聞いてみると、

 

ーナー「そしたらね…その疑問に答える前に、上手い鍼灸師とそうでない鍼灸師を、どうやって見分ける?」

 

口「それは…鍼を刺すのが上手くて、治療の効果が出せるのが、上手い鍼灸師でしょうか」

 

「鍼を刺すのが上手い、っていうのはどう判断する?」

 

「切皮痛が無くて、素早く鍼を刺せるなら、鍼を刺すのが上手いと思います」

 

「じゃあ、鍼を上手く刺せたら、良い治療の効果が出る?」

 

「いや…鍼を刺すのが上手いだけでは何とも…」

 

「あと、治療の効果が出せる、っていうのは、どの時点で、どうやって評価するの?」

 

「それは…患者さんが治ったと感じた時でしょうか」

 

「患者さん次第ってこと?その効果が鍼によるものだって、どうやって確かめるの?」

 

「うーん…」

 

困ってしまいました。これでは、上手い鍼灸師とそうでない鍼灸師、傍から見ても、治療を受けても、分からないことになってしまいます。

 

それどころか、治療の技術ではなく、雰囲気を作るのがうまい鍼灸師=上手な鍼灸師となってしまうかもしれません。

 

整動鍼のデモンストレーション

 

活法の上手と下手

「話を変えるよ。活法の上手と下手は、どうやって見分ける?」

 

「それは、技を受けても分かりますし、傍で見ていても分かります。技を受けている相手のリアクションも明らかに違いますし」

 

「そうだね。活法の技術は上手いと下手がすぐに分かるよね。それと、活法には”一手即確認”という原則があるので、一つの技をかけた直後に必ずその効果を確認する。だから、相手に起きた変化が活法によるものがどうか、明確に分かるんだ」

 

「活法は動きの連動性を重視しているようですが、その発想が鍼にも関係しているのでしょうか?」

 

「もちろんそうだけど、患者さんの誘導の方法、身体への触れ方、患者さんを治療に参加させる意識、全て活法の技を身につける中で理解して、鍼灸の中で実践しているんだ。

あと、さっき言った”一手即確認”という原則、これを鍼に当てはめると、一本の鍼が身体にどう影響したのか、また、そもそも鍼を打つ必要性があったのか、すぐに確認するのが習慣になる。だから活法を知ってから、今まで曖昧にしていた鍼の効果を、知らないふりができなくなったんだ」

 

「そうなんですか…」

 

碓井流活法のデモンストレーション(碓井誠)

 

鍼灸師のセンスは磨ける

さらに、オーナーは続けてこう言いました。

 

「活法をやっていると鍼灸も早く上手になるよ。なぜなら、触れ方、声のかけ方、言葉の選び方、視線の使い方、全てが違ってくるから。どれも活法が上手くなる上で必要不可欠だと思うんだ。

鍼灸は上手い人と下手な人の差が見えにくいので、センスという言葉で片付けられてしまうけれど、活法をやっているとセンスの正体が見えてくるよ」

 

そうだったのか!

カポスの鍼灸師が活法を練習しているのは、そういう意味があったのか…。

 

この話を聞いて、思ったことが二つあります。

 

一つは、鍼灸師のセンスは活法によって磨けるということ。もし私にセンスが無いとしても、活法の練習で身につけることが出来るのです。ちょっと安心。

 

もう一つは、「自分にはセンスが無いから…」と言い訳できない、ということです。この話を聞いてしまった以上、自分の鍼灸師としての能力をあやふやにすることは出来ません。う~ん、キビシイ。

 

このような話の展開になるとは、最初は思ってもいませんでした。しかし、これで活法と鍼灸の関係がハッキリと見えた気がします。

 

あとは実践していくだけです。よーし…研修、頑張るぞ!

 

それにしても、予想以上に厳しい話でした…もう知らないふりは出来ません…。

 

つづく…(15)「ハリをしたのに変化なし。その時オーナーが取った行動とは…」

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス(鍼灸師)

本物の鍼を追究するために大阪からやってきました。

患者さんに「鍼って本当に効くんですね」と言ってもらえた時に、鍼灸師としてのやりがいを感じます。

好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」

 

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活法研究会 講師候補
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