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花粉症に効くといわれる「じゃばら」をカポスが語る

" トレンド・ニュース, 秋澤英樹, 花粉症・アレルギー性鼻炎 "

2014年3月14日

■幻の果物

 

先日、テレビ番組で花粉症に効く幻の果物があるという放送がありました。

その幻の果物の名前は…

 

「じゃばら」。

 

じゃばらと聞いてどんなものかすぐに思い浮かびますか?

真っ先に思い浮かんだのが、引っ越し業者が使うタンス等が傷つかないように梱包するゴム入りパッド。マニアックな情報で恐縮ですが、これも「ジャバラ」といいます。もちろん関係ありません。

 

じゃばらとは、ミカン属の柑橘系です。見た目としては「スダチ」や「カボス」に近いです。和歌山県北山村の特産品となっています。

 

■「幻」の理由

 

ではなぜあまり知られていないのでしょうか。

 

「じゃばら」はもともと北山村に1本だけ自生していた自然交雑種です。自然交雑種とは人工的に交配させたものではなく、他の種や品種がついて生じた植物をいいます。有名なところでは桜の「ソメイヨシノ」も自然交雑種です。

 

その自然交雑種の影響か、じゃばらには「種」がほとんどないのです。通常は種を植えて管理することで成長していきますが、その「種」がないので簡単には増やすことができません。研究に研究を重ね、現在では8000本まで増えているそうです。

 

■花粉症抑制効果

 

花粉症に効果があるという口コミから始まり、平成13年と14年にインターネットで千人の花粉症モニターを募集し、約半数の方から「効果あり」という回答を得られました。それをきっかけに爆発的なヒットとなりました。

 

また岐阜大学医学部が、じゃばらに含まれる「ナリルチン」について平成15年にマウスを用いた実験の結果を学会で発表しております。

 

「ナリルチン」という成分には脱顆粒抑制作用があります。脱顆粒とは、細胞内から抗原抗体反応により化学物質が放出される現象をいいます。

 

花粉という抗原が体内に入り、それに抗体が反応して体内から花粉(抗原)を追い出そうとします。その時にヒスタミンやセロトニンという科学物質を放出することで、皮膚炎や鼻炎などアレルギー症状が出てしまうのです。身体の反応としては自然な反応ですが、過剰なために症状で苦しむことになります。

 

脱顆粒抑制作用ということは、この過剰に反応する状況を抑制する効果が高いということになります。じゃばらの果汁を毎日5mlを朝夕飲むことでQOL(生活の質)がぐっとあがったとのことです。

 

■柑橘類の王様

 

「ナリルチン」は他の柑橘系に比べ、じゃばらの、特に果皮に飛び抜けて多く含まれています。

以下は北山村の出している含有量のデータです。

ナリルチン表

 

■カポスとカボスとじゃばら

 

最近やっとGoogleで「カポス」と検索して反応してくれるようになりました。以前は「カボスじゃないですか?」と丁寧に気遣ってくれていました。

 

カボスとじゃばらは同じ柑橘類で、外見も緑色でカボスに似ています。大きさの違いがありますが、パッと写真で見る分には違いが見えにくいです。

 

そんなカボスに間違われてきたカポスですが、今度はじゃばらと花粉症の改善に向けて切磋琢磨して行きそうです。

 

つくづく柑橘類と縁が深いのだなと思う今日この頃でした。

 

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス オーナー(鍼灸師)

群馬に拠点を置き、東京と往復しながら慌ただしく仕事しています。効果がわかりやすい鍼灸を求めて研究の日々。その成果をカポスにどんどん投入しています。

 

養気院 院長

株式会社 活法ラボ 代表

一般社団法人 整動協会 代表

 

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花粉症に効くといわれる「じゃばら」をカポスが語る への2件のコメント

  1. 和也 より:

    私はこのサイトをみてじゃばらの良さを知りました。
    参考にさせて頂きました。

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