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肩こり

肩こりとは

肩こりは、原因はとても複雑に絡み合っています。肩だけを揉むような施術では、一時的に気持ちよくても改善しません。肩こりの治療は、複雑にからんだ紐を解すことに似ています。絡んでだんごになった部分だけを見ていては絡みが解けないように、肩こりも凝り固まった部分だけを見ていては解消しません。

 

デスクワークをしている方と、肉体労働をしている方がともに肩こりだった場合、アプローチ方法は根本的に違います。なぜ肩こりになったのか、ということを紐解くわけですから全体的に判断をしなくてはいけません。結果的に同じところが原因だったということは起こりえますが、肩こりの人がみんな同じ原因と考えないほうが良いと思います。

肩こりの原因とは

一般的には下記のようなものに分かれます。

姿勢や体型によるもの
・精神的な緊張によるもの
・手、腕の重さや疲労によるもの
・目の疲労によるものや冷えなどの温度に関するもの
・内臓の病気が原因のもの
・首や肩の骨、関節の異常によるもの

姿勢や体型によって肩こりは起きやすいと言われています。なで肩や猫背の方、ストレートネックなどが該当します。しかし、全て姿勢の問題というわけではありません。全てのなで肩や猫背、ストレートネックの方が肩こりを起こしているのかと言われれば、そうではないからです。コリやすいという側面もありますが、姿勢や体型に関わらず肩こりは起こりうるものだと思います。

 

内臓の病気が原因では、関連痛というその臓器に対応した部分が痛みやこりを起こします。

心臓病 狭心症や心筋梗塞 左胸から左肩のこり感や痛み
肝臓疾患 肝臓や胆のうの病気 右肩から肩甲骨にむけてこり感や痛み
胃腸疾患 胃腸の不調や病気 肩甲骨と肩甲骨から少し下にかけてこり感や痛み

 

★関連ページ≫内臓の病気

 

デスクワーク

キーボード女子社員長時間のパソコンなど、デスクワークで肩こりが強まってしまうケースがあります。座り続けて仕事をするので、姿勢を保持する筋肉の働きが低下してきてしまいます。そのため、頭部や腕を支える首の筋肉に負担が生じてきます。

 

このデスクワークがたまたま多いだけであればそこまで問題はないかもしれません。しかし現代のIT時代においては、それを仕事としている方が多いです。日々繰り返していくことによって筋肉の緊張が慢性的になり、肩こりを感じるようになってきます。動かさないことにより血流も悪化し、さらに緊張が強くなり肩こりが増えるという負のスパイラル循環におちいりやすいので注意が必要です。

 

カポスの観方(デスクワーク)

デスクワークという仕事の特性上、いくつかの見るべきポイントがあります。

指先・肘の緊張

キーボードとマウス首の筋肉は指を一本動かしただけで動きます。指先が緊張することにより、首や肩も同様に緊張してしまいます。また、同じ指先でもキーボードとマウスをよく使う人では指の使い方が違います。指の使い方が違えば首が硬くなるところが違います。例えばマウスでクリックをたくさん押す人は頭を後ろに倒す動きが、キーボードでEnterキーをたくさん押す人は後ろを振り向く動きの筋肉がこりやすいといった具合です。

 

また仕事が忙しくなったり、緊張が抜けなくなったりすると肘にも影響が出やすくなります。肘に力が入ると背中や首の後ろ側が凝ってきます。

肩甲骨の問題

肩甲骨のイラスト肩甲骨の役割を正しく理解することが肩こり解決の第一歩となります。あまり知られていませんが、肩甲骨が頭部を動かす時の支えになっています。頭部の動きに合わせるように肩甲骨も動いてバランスを取っているのです。このような連動があるおかげで、項の筋肉の負担が軽く済んでいます。

 

デスクワークでは、キーボードやマウスを使うために腕が前に出ている形になります。そのため背中が丸くなりやすく、肩甲骨に負担がかかってしまいます。肩甲骨の動きが悪くなると、頭部の動きを項(うなじ)の筋肉が単独で支えなければならず、大きな負担となります。その負担に耐えようとして筋肉が強ばります。顔が画面に近づくようになってしまうとその負担は更に強くなってしまいます。

肩甲骨と骨盤の関係

赤ちゃん二足歩行になった人間も、肩甲骨と骨盤の連係を忘れていません。四足歩行の動物を思い浮かべてください。肩甲骨は前脚の付け根であり、骨盤は後ろ脚の付け根です。前脚と後ろ脚の連係がなければ歩くことも走ることもできません。肩甲骨の動きは骨盤に伝わり、骨盤の動きは肩甲骨に伝わるように出来ているのです。

 

デスクワーク作業において、必然的に座る仕事になります。その際に重要なのが坐骨です。坐骨とは座る(坐る=すわる)に骨と書きますが、その名の通り座る時に当たる骨の事をいいます。常に座るため坐骨に緊張が入り、背中から肩が緊張して肩こりを感じます。

 

同様に大事なのがお尻の筋肉、梨状筋です。梨状筋とはお尻の深いところに位置しており、座り続ける事で筋肉が緊張してきます。すると緊張から肩甲骨の動きが悪くなり首・肩に影響をきたします。

 

肩こりで使うツボ

お一人お一人の原因に合わせて、主に次のゾーンにあるツボを用いて治療を行います。肩のコリに直接ハリをするのではなく、コリの原因となる部分を調整します。このようなツボの使い方をすると肩こりを根本から解決することができます。

カポス_頭痛・肩こりで使うツボゾーン

 

☆詳細ページ≫肩こりのメカニズム

 

肩こり四方山(よもやま)話

四方山話とは世間話という意味もあります。肩こりについて知ってそうで知らなそうなものを記載します。

肩こりと夏目漱石

夏目漱石「肩が凝る」という言葉は文豪、夏目漱石さんが作った言葉と言われています。それまでの表現方法は「肩が張る」という言い方をしていました。

 

自身の小説「門」の中で

 「指で押してみると、首と肩の継ぎ目の少し背中へと寄った局部が、石のように凝っていた。」

と表現をしています。この後から徐々に一般的になっていき、現在では当たり前に使われるようになっていったのです。

肩こりは日本人だけ、という噂の真相

外国には肩こりがないと言われていますが、本当にないのでしょうか?

英和辞典で調べてみました。

「stiff shoulders(neck)」...「肩が硬い」
「tight shoulders」......「きつい肩」
「shoulder discomfort」... 「肩不快」
「shoulder stiffness」.....「肩不快」

と表現するようです。つまり上記の言葉でもそうですが、「肩こり」がないのではなく、「肩こりという適切な単語」がないということです。「肩こり」ということばは外国人にはあまり伝わらない表現のようです。

 

また、外国人は肩がこったとは言わず痛いという方が多いようです。

 

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