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4)外科医は見た!

第4回 技術の習得と流儀

資格がもたらす権利と責任 ≪ 第3回

 

外科医の手術イメージ今回は「技術」の話です。

 

一口に「技術」と言ってもいろいろあると思います。手術や内視鏡検査などは「技術」の象徴と言えるでしょう。その検査結果から診断に至る道筋をつけるのも「技術(技量といったほうがいいかもしれませんが)」と考えています。

 

この「技術」は一体どこでつけていくのでしょうか。

 

われわれ外科医は、6年生の時に国家試験を受けて、4月より医師として働くようになります。まずは「研修医」という立場になり、希望の病院(成績によっては希望ではないところに行かざるを得ない人もいます)で2年間研修を積むことになります。この2年間で、主に患者さんに接する態度や検査結果の考え方などを学びます。手術や検査といったたぐいのものはほとんどできません。

 

その後の3年間くらいで初歩的な手術の習得を行い、医者になって5-10年くらいで一通りの手術ができるようになります。その後は「前立ち」といって、若手の先生の手術を第一助手として指導する立場になります。

 

一方、鍼灸師は卒業後開院されている先生のもとで修練を積まれたり、病院に勤務して臨床経験を積んでいらっしゃる方々がほとんどだと聞いております。ここら辺は日本の歯科医と似ていますね。しかし、その中で、教わる先生によっていろいろ流儀があるとのこと。ここが大きな違いだと思います。

 

流儀によっては鍼の大きさや考え方、診断方法に至るまで異なっていて、達人なら治せる症状も他の先生では治せないこともあるらしいですね。ここが「西洋医学」との大きな違いです。

 

われわれには「流儀」や「流派」はありません。そもそもあってはならないんです。日本のどこに行っても同じ医療が受けられるのが究極の目標であり、そのため専門医制度の拡充が急がれています。がん治療に関しても、基本的には各臓器の治療指針に従います(いわゆるマニュアルです)。

 

手術の方法に関しても、ほんの少しの手順に差があっても大きな違いはないことが基本になっています。また、新しい方法に関しては学会や臨床試験といった形で全員が共有し、正しいかどうか検討したのちに各施設で臨床応用する仕組みをとっています。これは医療の「リスク管理」においては重要であり、勝手なことを行って重大な結果をもたらした場合は刑事罰に処せられるでしょう。

 

しかし、あたり前と言えばあたり前ですが、人の体はケースバイケースで違います。また、その人の家族構成や経済状況でも変化する可能性があります。マニュアルを熟知したうえで、その運用とアレンジメントは当事者である患者さんと担当する医療者に任せられているんです。

 

鍼灸師の世界のいわゆる「流儀がある」ということは、選択肢がいろいろ増える一方でスタンダードに満たない「技術」でも流儀という言葉でごまかされてしまう可能性があると思います。患者さんには何が良くて何が悪いかの判断ができず、選択が多いようで主体性のある本当の意味での「鍼灸院選び」が阻害されているのではないでしょうか。

 

まずは鍼灸の世界が一つになること、そしてスタンダードを決めたうえで各々が自分の個性を出すこと、さらには新しい方法をどんどん共有し、検討を重ねていくことこそが医療界をさらに良いものにしていく第一歩だと思います。

 

次回は最終回、「医療界の未来」について個人的な今後の展望を述べたいと思います。

 

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