東京都港区・品川駅の鍼灸院|頭痛・めまい・頚肩腕症候群・花粉症・アレルギー性鼻炎・耳鳴・突発性難聴・顔面神経麻痺

頭痛の症例

頭痛の鍼灸治療<改善報告集>
鍼治療で頭痛が改善することを知って頂きたいので症例の一部を掲載しています

 

当院はこのような症状に実績があります。

頭がズキンズキン痛む こめかみが痛い
頭がしめつけられるように痛む 眉間・まゆげが痛い
頭が重い 耳の後ろが痛い
頭の中がモヤモヤする 顔がモヤモヤする
目の奥が痛い・重い 視界がギラギラ・ギザギザする
後頭部から項(うなじ)が痛い・重い 吐き気・嘔吐

 

  • ご来院の前に
  • 使用する鍼と方法
  • 技術へのこだわり
★解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は患者着を着用します。

症例34

患者

男性 30代

来院

2016年7月

症状と来院理由

3週間ほど前に深酒をし、翌日に左目に腫れを感じ、奥の方には痛みが出た。二日酔いかと思ったが痛みが引かず、2日後には左目にズキンズキンと拍動に合わせるような激しい痛みが出現した。いったんは痛みが軽くなっていたが、その1週間後、ジョギングを終えて4時間ほど経つと、左目に再びズキンズキンする強い痛みが出現した。

さらに1週間経ち、左目の痛みは徐々に軽減しているものの、軽い痛みが残っているため、根本的な治療が必要だと考えた。家族に「鍼がよいのではないか」と勧められインターネットで検索し、群発頭痛の治療に実績のある当院にたどり着いた。

症例_頭痛_O.K_20170313

治療経過と内容

頚を触診すると、左前の筋肉(胸鎖乳突筋)に緊張があった。そこを緩めるために左手のツボに鍼をしたところ、来院時にあった軽い痛みがほとんど気にならなくなった。更に頚を柔らかく保つために、手と足のツボを使い初回を終了した。

その後、1週間おきに2回施術したところ、頭痛が完全に消えた。飲酒やジョギングをしても痛みが出なかったため、3回目の施術をもって終了した。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

合谷L 元瑠L

考察

群発性頭痛の初期の症状と思われる。頚の前面の筋肉(胸鎖乳突筋)が痛みを引き起こしていたケースである。その原因である手の緊張を取り除いた結果、痛みが治まった。

痛みが出ないように、お酒やジョギングを我慢することなく改善できた症例であり、「何をやっても大丈夫」という安心感が重要であると再認識できた。[KAMOK280716]

 

 

症例33

患者

男性 40代

来院

2015年10月

症状

来院1週間前に風邪を引き下痢をした。下痢が治まったと思ったら左目の奥から側頭部にかけてズキズキした頭痛が発症し、常に痛む状態。また、夕方以降になると後頭部の痛みも出現する。日頃から頭痛があるが、その時は予兆として背中が張ってくる。今回の頭痛では、いつもの予兆がなく発症したため、不安を感じ来院。病院ではウイルス性の風邪と診断され、お腹の薬と痛み止めが処方され、服用しているが、頭痛の改善は見られない。

鍼灸_頭痛_症例_KAMTM211015

 

治療経過と内容

胃腸(下痢)の不調が原因となって生じた肩こりが発端となって出現した頭痛であると考えた。腹部を触診してみると、硬くなっており胃腸の不調が表れていた。足のツボに鍼をすると、お腹の硬さが緩み、同時に頚や背中も緩んだ。この時点で、後頭部にコリ感が目立ってきたため(他が軽くなってきたため感覚的に気になるようになった)、腰と腕のツボにそれぞれ1本ずつ鍼を行ったところ、緩みが出た。本人の自覚でも楽になった。同様の治療を1週間2回行ったところ、痛みが出ることがなくなった。

同時に治療した症状

肩こり 腹痛(下痢)

使用した主なツボ

足三里L 光明L 曲池R 空髎R

考察

平素から頚や背部の筋肉が過剰に緊張していたと考えられ、そこに風邪が引き金となり頚や背中のこわばりを誘発し、さらに胃腸の調子を崩したことでさらに頚や肩の緊張を誘発したと言える。この症例のように胃腸の不調がもたらす頚こり肩こりは珍しくないため、内臓の調子を気配りすることが重要である。また、発症してから短期間の間に集中して施術できたことも速やかに改善できた要因の一つであろう。[KAMTM211015]

患者様の声

カポスの鍼治療はトップクラスの改善効果がありました。

 

 

症例32

患者

女性 30代

来院

2015年3月

症状

頭痛外来で片頭痛と緊張型頭痛と診断、さらに薬の飲みすぎから薬物乱用頭痛と診断された。頭痛は場所によって痛み方が異なる。おでこは重い感じがあり、側頭部はガンガンする。右目の奥に目が飛び出るような痛みが出ることがあり、首の付け根は締め付けられる痛みがある。
平成26年9月にMRIを受け、脳には異常なしと診断されている。片頭痛薬のイミグランが効かず、1日3回市販薬(ナロンエース)を毎日飲んでいる。

鍼灸_頭痛_症例32_KFTT060315

治療内容と経過

問診で出産後に生理痛と頭痛が酷くなったことを確認。子宮環境が頭痛に影響しているのではないかと考えた。子宮に関わるツボ(肩・腹)に触れると、両方とも右側が硬かった。足のツボでお腹の柔らかくし、肘と膝のツボで肩を柔らかくした。最後に足のツボで仕上げた。
その5日後、全体的な痛みが軽減していた。日によっては痛みがない。2回目の来院時に頚を触診した際に頭痛と同じ場所に響いた。子宮に効果のある背中のツボを選択すると頚のコリが消え、そこを押しても頭に響かなかった。
3回目以降、右側の頭痛が消え、右目の奥も痛くならず。左の頭に鈍い痛みを感じる日があったが、6回目の治療で消えた。

頭痛薬の服用ペースの変化
来院前       12錠/4日
1回目〜2回目  6錠/4日
3回目〜5回目  1錠/1日
6回目〜     痛みが出た時のみ服用

同時に治療した症状

肩こり 生理痛

使用した主なツボ

三陰交R 膝腰関R 肘涼R T6(3)R 志室L 陰谷L 腰眼L

考察

典型的な薬物乱用頭痛である。薬を止めたいと思いながらも痛みに耐えられず薬に頼っていた。特に右目に起きる痛みには敏感で、痛みの兆しがあるとすぐに薬を服用する習慣を持っていた。この症状は、出産後に起きていたことから子宮環境が関係している頭痛だと推測し、実際に子宮にアプローチしたところ頭痛がすみやかに改善した。[KTTT060315]

患者様の声

1回目の施術で、毎日感じていた右目をえぐられるような痛みが取れたのです。

 

 

症例31

患者

女性 30代

来院

2015年4月

症状

頭全体が毎日痛む。15年前から頭痛があり、重い感じ、締め付けられる感じ、ズキズキする感じがその時々で感じる。睡眠不足や排卵日付近が特に辛くなる。ロキソニン、リングルアイビーを1日2~3回服用しているが、薬が効かない時も多いため、服用量を増やして対応している。このまま薬を飲み続けるのが嫌だったため鍼灸院を選択。

鍼治療_症例_頭痛_KFSM040415

 

治療内容と経過

薬の飲みすぎによって頭痛が起きやすくなっていると判断したため、薬を少しでも減らせるように説明をした。薬をやめた反動で頭痛が一時的に増すため、反動痛を最小限に抑えていくために鍼を行った。
2回目の治療以降は1週間のうちで頭痛のない日が2日あり、薬の服用回数も週に2回まで減ってきた。5回目治療が終わった頃には頭痛は週1回まで減り、薬を飲む事もなくなった。9回目の現在は頭痛は消失し、頭痛薬を持ち歩く事がなくなった。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

三陰交L T6(3)R 小腰LR 足三里R

考察

薬物乱用による頭痛は難しい症例ではあるが、頭痛を治したいという本人の強い意志と、薬を手放す勇気が早期回復に繋がった。同時に適切なツボ選びで薬をやめた時の反動痛を最小限に抑えていけたのも改善に繋がった。薬で治らなかった頭痛が鍼灸治療で改善している例を一つでも多く出していきたい。[KFSM040415]

患者様の声

大量に持ち歩いていた鎮痛薬はバックに入っていません。肩こりもあまり感じません。

 

 

症例30

患者

男性 30代

来院

2015年3月

症状

8年前から、右耳の後ろに重く締め付けられるような頭痛がある。痛みは常時あり、特に朝が強く痛む。睡眠不足で増悪する。病院の検査では異常なし。社会人になり仕事のストレスを感じるようになってから発症したとのこと。いくつかのマッサージを受けたが一時的な効果しか得られなかっため、知人の紹介で鍼灸を受けてみようと思い来院。

鍼治療_頭痛症例図_30_KMOK070315

治療経過と内容

右耳の後ろに痛みがあるため、その周辺を細かく診ると、頭痛の引き金となるコリがいくつか確認できた。このコリを解消するために手足に鍼をした。すると直ちに頭痛が半分以下まで軽減。その後、数回の治療で痛みは消失し、少しの違和感を感じる程度まで改善した。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

合谷R 中渚R 養老R 申脈R

考察

頭痛周辺のコリが頭痛を引き起こしていた典型例である。機序は簡単であるが、こうした場合、周辺のコリに直接鍼をすると、頭痛が一時的に増悪する場合があるため慎重に対応しなければならない。確実で安心な治療をするには、なぜコリが生じたのかに目を向けなければならない。この症例では、手や足のツボを用いて、コリを解くことができた。[KMOK070315]

 

 

 

症例29

患者

女性 30代

来院

2015年1月

症状

昨年(平成26年)から頭痛が1週間に2〜3日起こるようになった。5月に虎ノ門の病院でMRIを撮影したところ、頚椎に硬化が見られたが、脳に異常はなかった。今年に入り、毎日頭痛が出ており薬を飲むまで続く。市販薬の「イブ」がよく効くため、病院で薬はもらっていない。

頭痛が起こる部分はこめかみ(右)と後頭部(右)である。また、肩こりは常に凝っている感じがあり、重い感じがしている。リンパが詰まっているのではないかと考え、1週間前にアロマトリートメンをを受けたがあまり変化はなかった。薬に頼るのではなく、根本的に治したいとの思いから当院に来院。

鍼治療_頭痛_症例29_KFMC140114

治療内容と経過

触診で、右肩に顕著なコリがあり、右の頭痛と関連が疑われた。このコリを緩めるために右の肩甲骨と右手首のツボに鍼をすると即座に右肩のコリが消えた。さらに原因を探ってみたところ、上を向くと後頭部の頭痛(右)が悪化することがわかった。そこで、右腰、右の臀部のツボに鍼をしてみると、頭痛が出なかった。しかし、上を向く頚の動きに若干の問題が残っていたので、右手のツボに鍼をした。すると、スムーズに上を向くるようになり、違和感が消えた。後日、同様の施術を2回したところ、頭痛が起きなくなった。現在は2週間に1度程度、体のメンテナンスで鍼を受けている。

同時に治療した症状

腰痛 肩こり

使用した主なツボ

T2(4) 列缼R 空髎R 秩辺R 六谿R

考察

年明けから続いた頭痛も、右肩と右後頭部にあった小さいコリが引き金になっていたようである。問診にて「上を向くと頭痛が悪化する」ことを聞き出せたことで早期に改善できた。病院の検査で「頚椎が硬化している」と言われていたが、必ずしもそれが原因であるとは限らない。病院の検査だけでなく、実際に不都合が出ている動きに着目することを忘れずに施術に挑みたい。[KFMC180215]

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症例28

患者

男性 30代

来院

2014年11月

症状

6年前、耳にピアスの穴を開けてから頭痛が起きはじめた。その後、毎日かつ常時「ギュー」と「ズキズキ」する頭痛に悩まされるようになった。痛みは後頭部から側頭部にかけて存在し、左右を移動するが左の方が頻度が多い。長時間のPC仕事をしている時に増悪する。常に肩こりもある。整体に通っていて、直後は症状が軽減されるが、直ぐ辛い状態に戻ってしまうため、頭痛専門の当施設に来院。

鍼治療_頭痛_症例28_KMAM041114

治療内容と経過

来院時は左側頭部から後頭部にかけて頭痛があった。肩こりが原因で頭痛が起きていると考えた。肩こりを解消するために足に鍼をした。すると直後から頭痛が軽くなってきた。側頭部が楽になり、後頭部の頭痛が残ったため腰のツボに鍼をした。初回の治療で頭痛が消失し、頭の違和感が残る程度まで改善。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

漏谷L 尾根L 懸鐘R 養老L

考察

ピアスの穴を開けたことが頭痛の引き金だったかもしれないが、身体的な因果関係はつかめない。来院時の身体的特徴から、頭痛の原因は肩こりにあると考えた。頭痛の特徴を丁寧に聞き、肩こりの特徴をよく触診し、それらを照らし合わせたら解決の糸口がつかめた。[KMAM041114]

 

 

 

症例27

患者

男性 30代

来院

2014年12月

症状

側頭部の左右と後頭部の左に頭痛がある。側頭部痛は中学生の頃から感じており、ズキズキと脈打つような状態。後頭部痛は社会人になってから発症し、ピリピリする感じと重い痛みがある。肩こりは社会人になってから感じており、十数年感じている。仕事はパソコン作業がほとんどで、常に目を酷使している。

1年前にMRIで頭を、レントゲンで首を撮影したが異常なかった。現在、片頭痛薬のアマージとロキソニンを痛みに合わせて使い分けている。

KMTT261226

治療内容と経過

来院時、後頭部の左、首の左に広がる痛みがあり、肩は全体的にコリを感じていた。まず、全体的な肩のコリに対して、左腰のツボと左足のツボに鍼をした。すると、肩と左後頭部が楽になり首の左の痛みが限局されてきた。次に、左手と左肘のツボに鍼をしたところ、痛みが3割程度になった。さらに、肩甲間部のツボに鍼をすると気にならない程度まで軽減したため、初回の施術を終了した。

 

1週間後の2回目も同様の施術をし、3回目来院時には左後頭部と左首の痛みが気にならなくなった。2回目の治療後から頭痛薬を飲まないで生活できているとのこと。現在は定期的にメンテナンスに通っている。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

腰海L 地機L 六谿L 曲池L T4(4)L

考察

痛みの部位から、患者自身は「後頭神経痛」ではないかと考えていた。実は、後頭部の頭痛や神経痛を患っている多くの方が首と肩のコリが原因となっている。この患者さんも首と肩の深いコリが原因として関係していた。根本的な肩のコリを緩和することで、頭痛薬を飲まない体づくりができた典型的な例と言える。今後も、症状にとらわれずに広い目で患者さんを見ていきたい。[KMTT261214]

 

 

 

症例26

患者

女性 30代

来院

2014年11月

症状

6、7年前から頭痛を感じ始める。2014年夏から急にひどくなり、数日続く頭痛が月に4回程あった。両方(右>左)の目の裏とコメカミ、後頭部が痛くなり、吐き気や嘔吐もする。また、生理中や排卵日付近に頭痛が出やすいとの事。薬で対処するのではなく、根本から治したいと思い来院。

[KFTC211114]

治療内容と経過

この頭痛は生理や排卵日に頭痛が増悪する事から、子宮環境が大きく影響している可能性が高いと考えた。子宮に効果にある足首のツボに鍼をすると痛みは軽減したが、目周辺の頭痛が残ったため、目に関連する肘や膝のツボに鍼をして仕上げた。3回ほどの治療で頭痛は消失。現在は、コンディション維持のために通院中。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

曲泉R 曲池LR 六谿R 三陰交R

考察

この頭痛は女性特有である。子宮周辺の不調や月経が引き金になって発症するパターンである。こうした頭痛においては、何よりも子宮環境を整えることが大切となる。その上で、頭痛の特性に合わせて個別に対応していくと改善しやすい。裏返せば、子宮に効果のあるツボを使わずして改善させていくは難しい。[KFTC211114]

患者様の声

頭痛で悩み、薬を手放したい人は一度試してみると良いと思います!

 

 

症例25

患者

女性 60代

来院

2014年11月

症状

数十年来、常に首や肩にコリを感じていて、定期的にマッサージなどで体をケアをしている。1週間前から突然右のコメカミにズキンズキンする頭痛が起こった。また、同じ時期から頭頂からおでこにかけて、押すとチクチクやビリビリするような痛みがある。病院を受診したところ「高血圧」が原因の頭痛だと言われた。内臓疾患を複数抱えており、これ以上薬を増やしたくないとの思いから当施設に来院。また、脳疾患が不安なため病院に紹介してもらい、週末にMRIの予約をしている。

鍼灸_頭痛_症例25

治療内容と経過

頚・肩のコリがコメカミの頭痛を引き起こしていると考えた。頚の可動性をチェックしてみたところ、上方向と右方向への動きで頚の右側に痛みが出た。右の肩甲骨と右手のツボに鍼をしたところ、頚の可動域が大幅に改善し、右首の痛みは消えた。肩のコリを緩めるために腰のツボに鍼をすると、肩こりが取れた分、コメカミの痛みをはっきり感じるようになった。コメカミに痛みに対して、手の甲のツボを使用すると痛みが気にならない程度まで軽減したので初回の治療を終えた。 1週間後の2回目の来院時には、頭痛の程度は初回の治療後からほとんど感じなくなっていた。不安を感じなくなり、予定していたMRIをキャンセルした。

同時に治療した症状

肩こり 腰痛

使用した主なツボ

T3(4)R T4(4)R 六谿R 志室R 秩辺R 中都R 裏宮R

考察

この症例は急に頭痛が起こったが、歩行や会話も問題なくできているので脳疾患の可能性は考えにくいと判断した。病院では高血圧が原因と診断されたが、問診にて急激に血圧が上がっていないことがわかったので首・肩コリが原因と考えた。首の可動域がが悪くなると、筋肉が硬くなり頭痛を引き起こす場合がある。動きが改善されることで、動きに関わっている奥深くにある筋肉が緩み、頭痛が緩和する。慢性的な筋肉の緊張が引き起こした頭痛の典型例な症例と言える。[KFSY221114]

 

 

症例24

患者

男性 50代

来院

2014年10月

症状

14年以上前から左側頭部に頭痛があり、特に春と秋の季節の変わり目は毎日のように頭痛がある。出張などで生活環境が変わると悪化する。前兆として「鼻からおでこにかけて違和感が出る」とのこと。頭痛が強い時は吐き気があり、時に嘔吐することもある。頭痛と同時に左の肩こりも出現する。市販薬は効果がなく、病院の検査は異常なく「イミグラン」を処方されて服用中。しかし、薬に頼るのではなく、根本的に治療したいと考え来院。

[KMTE141014]

治療内容と経過

まず、頭痛と同時に出る左肩こりの訴えに着眼した。肩こりの位置は、側頭部の頭痛と関連していることがわかった。そのコリを解消するために左手と左腰に鍼を行った。すると目的のコリは即座に緩んだ。
次に、前兆として「鼻からおでこにかけて違和感が出る」という所に着眼し、鼻とおでこ、それぞれに関連するポイントを調べた。すると、どちらも左側に顕著なコリがあり、この2つのコリを解消するために左肘と左足に鍼をして1回目の施術を終了した。
1回目の施術直後から頭痛は消失し、頭痛のない状態を安定させるために現在は月1回の通院をしている。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

内谷L 腰腿点4-5L 志室L 漏谷L 肘涼L

考察

鼻の状態が頭痛を引き起こす原因となっていた症例である。問診にて「鼻からおでこにかけて違和感が出る」という頭痛の前兆を細かく聞き出せた事が早期改善に繋がった。頭痛の前兆を見過ごして、痛みのある部分のみにアプローチしていたら、1回での改善はなかったと思われる。頭痛の前兆や痛みは各患者さんが独特の感覚をもっている事が多い。その訴えに耳を傾け、参考にし、治療を組み立てていくことが重要だ。[KMTE141014]

 

 

 

症例23

患者

男性 30代

来院

2014年8月

症状

3年前から頭痛があり、同時に気分が沈むという症状が出始めた。病院を受診をしたところ神経症との診断。薬の服用を半年間続けて神経症は改善したが、頭痛は改善しなかった。その後、頭痛に対して鍼灸と漢方を試みたが症状の変化はなかった。法務関係の仕事をしており、ほとんどが頭脳ワークをしている。長時間集中している時や人と話していると頭が重くなり、おでこの痛みが強くなる。朝起きた時が一番軽く、時間が経つごとに痛みが強くなってくる。

 

東京に転勤になったのをきっかけに当院に来院。東京に来てすぐに脳神経外科でCTを撮り、緊張型頭痛と診断されていた。

 

頭痛_症例_HM

治療内容と経過

来院時は、頭痛がおでこに出ており、併せてのぼせがあった。首や肩のコリが酷くなることで、頭部に熱がこもりやすい。この熱が原因で頭痛が治りにくいことがある。首と肩を触診をすると、奥深くに頭痛の原因となるコリが見つかった。殿部と足首のツボで肩のコリが緩み、肩甲骨のツボで首のコリが緩んだ。最後に仙骨に鍼をすると、のぼせが下がり、おでこの頭痛も大幅に軽減した。2回目以降も同様の治療を週1回のペースで5回続けたところ、のぼせとおでこの頭痛がほとんど気にならなくなった。

同時に治療した症状

のぼせ 肩こり 腰痛

使用した主なツボ

秩辺L 三陰交LR T3(4)L T4(4)R 次髎L

考察

首や肩こりから頭痛が生まれ、仕事の頭脳ワークによってのぼせが生じ、症状が治りにくくなっていると考えた。特徴的な所見として「朝が楽」というのがあった。睡眠時は横になるため昇った熱が体内を循環し攪拌(かくはん)されるため、頭痛が楽になったるのだろう。姿勢や状況も大切であるが、こうした時間帯による症状の変化も治療ポイントを決めるヒントになる。[KMHM260814]

 

 

 

症例22

患者

女性 40代

来院

2014年6月

症状

1週間前から左頚後面から後頭部、前頭部(眉毛付近)に締めつけられるような頭痛。2日前からは吐き気も発症。鎮痛薬が効かない。長年悩んでいる慢性的な頭痛とは痛み方が異なり、不安になったため来院。

肩こりの鍼治療の症例_KFNY210614

治療内容と経過

来院時には、頭痛と吐き気が共にあったため、吐き気を落ち着かせてから頭痛にアプローチすることした。横向きに寝た状態で、膝にあるツボに鍼をしたところ数分後に吐き気が消失した。次に、頭痛の原因を調べるため触診を行ったところ、後頚部(頚の付け根)と肩に頭痛を引き起こすコリが見つかった。そのコリを解消するために足と背中にあるツボを用いたところ頭痛も消失した。1週間後の来院で尋ねてみると、施術直後から吐き気も頭痛もスッキリし、以降症状が出ていないとの事。

同時に治療した症状

吐き気

使用したツボ

三陰交L 膝陽関LR T9(2)L 承山L

考察

頭痛で吐き気が伴っている場合は、まず吐き気を落ち着かせることを優先している。最小限の問診と触診にて時間を節約し、早めに横になれるように誘導するなど臨機応変に対応するように心がけている。

1週間続いていた頭痛も、後頚部と肩にあった小さなコリが引き金となっていたようである。たとえ小さなコリであっても強い痛みや吐き気を誘発することがある。丁寧な問診や触診で常に見逃さないようにしたい。[KFNY210614]

 

 

 

症例21

患者

女性 40代

来院

2014年5月

症状

月に一度程度、目が腫れぼったくなる感じがあり、それと同時に頭痛が起きる。頭痛はその時々によって位置が異なる。来院時にも、目に腫れぼったさがあり、おでこから右側頭部にかけて痛みがあった。また、常に肩こりを感じており、肩甲骨内上角につまった感じがある。

頭痛の鍼灸治療_症例_KFMO080514

治療内容と経過

動作チェックをしてみたところ、顔を上向きにすると頚の付け根がつまるような感覚となり、同時に腕に突っ張り感が出た。肩の重さが原因となって頚の動きが制限され、その結果、頭痛と目の腫れ感を招いていると考えた。臀部と肘のツボを使うと頚の可動性が改善し、肩こりが緩んだ。重さが取れると、側頭部と眉毛の内側に気になる痛みが明瞭になった。手の甲のツボを使ったところ、直ちに消えた。

同時に治療した症状

肩こり

使用したツボ

秩辺LR 上髎R 曲池R T4(4) 項強R

考察

頭痛が広い範囲にある場合は、肩こりを軽減させると、頭痛の特徴がよく表れる。つまり、本当に痛みの中心がよくわかるようになる。カポスのではこのように頭痛の本体をしっかり見抜くために、肩こりをしっかり取ることをベースとした治療を行っている。この症例は、頭痛の本体を上手に引き出すことに成功した。[KFMO080514]

 

 

患者様の声(頭痛編)

 

 

症例20

患者

女性 30代

来院

2014年8月

症状

3、4年以上前からフワフワしたようなめまいを感じている。起き上がり時にめまいを感じることがある。左右を振り向く動きでもめまいを感じるが、うなずく動作など、首を上下に動かすとフワフワした強いめまいが起こる。また、おでこに頭痛がある。

 

過去に一度、耳が聞こえにくい症状が併発したときがあり、耳鼻科で検査をしたところ、難聴と診断された。聴力は回復したが、めまいは改善しなかった。

肩こりと目眩の鍼灸治療_症例_KFKY230814

治療内容と経過

頭痛やめまいが起こる原因として、肩こりがある。患者さん自身に自覚がある場合と無い場合があるため、自覚がない場合も必ず触診で確認している。この症例では肩こりに臀部が影響していると考え、鍼を行った。肩こりが改善すると、頭もスッキリした。

 

次に、めまいの原因を探したところ、首の奥深くにスジばったコリが見つかった。そのコリを押すと、その間のみ、めまいと同様の症状が出現した。ここが原因と確信を持ち、背中に鍼で首のスジを緩めると、上下にうなずく動作をした際の、フワフワしためまいと頭痛が消えた。1回の施術で治療を終了した。

同時に治療した症状

腰痛

使用した主なツボ

秩辺L 外秩辺R T6(1)R T5(1)L 後谿L T8(2)

考察

めまいを訴える方で、首を左右に振って症状が出る方は多いが、上下に振って症状が出る場合もある。今回のケースでは、上下、左右ともに首を動かすと症状が出ているが、ツボの反応から左側が左右の平衡感覚、右側が上下の平衡感覚を崩していると考えた。首の動きとめまいの理論背景をしっかりと理解し、触診でツボを絞りこめたことが大幅に改善した要因となった。問診のみならず、触診の精度をさらに高めていきたい。[KFKY230814]

 

※この症例はめまいの症例7と同じです。

 

 

症例19

患者

男性 20代

来院

2014年 8月

症状

1年前から常に頭に気持ち悪さがあった。読書やPC作業をしている時、乗り物に乗った時は特に強く出現。目の奥から来ている感覚があるとの事。MRIは異常なし。仕事に影響が出るほど辛くなったため来院。

頭痛の鍼灸治療の症例19_KMKT020814

治療内容と経過

カポスでは頭の気持ち悪さはめまいの一種であると判断して、めまいの治療を行った。手先、腰、ふくらはぎの緊張が影響していると考え、それぞれに鍼をした。2回目の来院時には、症状が3割残る程度。日を追うごとに良くなり、4回目の来院時には症状が消えていた。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

後谿R 承山R 空髎R 心兪L 肩外兪L

考察

原因不明の気持ち悪さが、めまいの治療で改善した症例である。気持ち悪さという症状から胃腸の状態を疑いがちである。しかし、細かい触診により、めまいの症状と特定できた事が早期改善に繋がった。めまいはふらふらするものだけでなく、気持ち悪さとして現れる場合もある。同じ悩みで苦しんでいる方に、一人でも多くこの症例を読んでいただき、治るものだと知ってもらいたい。[KMKT020814]

 

※この症例はめまいの症例6と同じです。

 

 

症例18

患者

女性 40代

来院

2014年9月

症状

カポス頭痛分類 4型、6型

 

2週間前から肩こりがひどくなり、常に感じている状態。「鼻の奥や目の奥が狭くなる感じ」の頭痛や、鼻の通りが悪く呼吸が浅くなっている感じがする。思い当たる原因は筋トレ(腹筋)との事。マッサージへ行ったが改善しなかったため来院。

鼻の奥、目の奧が狭くなる感じ。肩が固まっていてきつい感じ。

治療の内容と経過

まず主訴である肩こり(左=右)を細かく触診すると、左は鼻に関係する点に、右には目に関係する点にコリがあり、症状の特徴と重なった。そこを緩めるために背中と肘のツボに鍼をすると、肩こりが消失。同時に頭痛の訴えも消えた。一度の施術で治療は終了。

使用した主なツボ

T8(1)R 肘涼L 承扶R T3(2)R

考察

触診の大切さを再認識した症例である。肩を細かく触診した時に、訴えるコリが頭痛の症状と関連する位置に出ていたため、治療するポイントを絞り込む事が出来た。ポイントを絞り込む事が出来れば、最小限の刺激で最大の効果を出すことが可能である。[KFKY020914]

 

※この症例は肩こりの症例15と同じです。

 

 

症例17

患者

女性 30代

来院

2014年9月

症状

カポス頭痛分類 5型、6型

 

5月の中旬に頭痛と目眩(めまい)が出現した。後頭部が下に引っ張られるような痛みと、目の周りの骨の痛む感覚があった。目眩は、ジェットコースターでGがかかって引っ張られているようにグラグラとするものだった。

翌日、内科を受診したところ耳鼻科をすすめられ、耳鼻科では総合病院をすすめられ、循環器科で心電図を取ったが原因は見つからなかった。

その後、整形外科を受診。レントゲンでストレートネックを指摘されたが原因がわからないため、脳外科を受診し頭部のMRI検査をしたが異常なし。別の病院の脳外科に移り検査をしたものの異常なし。神経内科に移り頚のMRI検査をした際に「脊髄炎」の疑いがあると言われたが、その後に否定。

最終的に、頭痛とめまいは「気にしすぎ」と結論づけられため、メンタルクリニックに通うことになった。抗うつ剤を飲んだが副作用で食事が取れなくなったため中止した。

接骨院にも通い、牽引、電気治療、整体、マッサージなどを行った。それでも改善しなかったため、別の総合病院(国立病院)を再受診。薬(リーゼ)で治療中のところ当施設に来院。

鍼灸の症例_頭痛めまい_YFIM030914

治療内容と経過

後頚部を触診すると、コリが見つかった。このコリを取るために、左足の踵と右手に鍼をそれぞれ1本ずつ行った。すると、目の周りの痛みとめまいが10分後には消えた。頚を右に倒すと右肩に痛みが出現するため、頚の可動を正常化させるために右足首と背部に鍼を行った。後頭部の痛みも消えた。

同時に治療した症状

めまい、肩の痛み

使用した主なツボ

大鍾L 項強R 陽輔R T7(1)R

考察

10件の医療機関を受診して、原因が見つからず治療法を見つからず約4ヶ月を過ごしていた。仕事を休職するほどの症状であるにも関わらず、「気にしすぎ」という結論は納得できるはずがない。

顔面部(特に目の周辺)にある痛みは、後頚部(うなじ)の状態が関わっていることが多い。後頚部の筋肉の強ばり過ぎが痛みを引き起こす。小さなコリであっても、後頚部のコリは不快な症状を引き起こすため見逃せない。この後頚部に直接鍼をする手もあるが、反動(痛みが一時的に強くなる)を招きやすいので、遠隔から調整する方がよい。この症例では足首と手の甲から調整した。結果、4ヶ月もの間、原因不明だった症状がその場で消えた。数回の治療にて安定した状態を目指したい。[YFIM030914]

 

 

症例16

患者

女性 40代

来院

2014年5月

症状

カポス頭痛分類 6、7、10型

 

14年前から毎日の頭痛に悩んでいる。病院の検査では全て異常なし。薬はほとんど効果がなく、整体や鍼灸なども試したが改善せず、施術後に悪化する事も多かった。特に頚や肩に鍼をした時は特にひどくなった。

最近の頭痛の傾向は、特に夕方から夜にかけて強くなる。右側頭部には「ダンボールを貼り付けた感じ」が常にあり、プラスアルファで締め付けられる、痺れる、重い感じもある。他にも頭頂部や眉頭の所も痛む。数年前からフワフワするめまい、耳鳴り、耳閉塞感(水が入った感じ)もある。

鍼灸の頭痛治療_症例_KFSY280514

治療内容と経過

頭痛が出る場所が複数あったので、頭痛の原因となる肩こり一つずつ集中的にアプローチする事にした。1回目は側頭部(10型)、2回目は頭頂部(7型)、3回目は眉頭(6型)の順にターゲットを絞って施術を試みた。すると毎回の目的の頭痛は消え、4回目の来院時には全ての頭痛が消えていた。それだけでなく、フワフワするめまい、耳鳴り、耳閉塞感も全て消えていた。現在はメンテナンスで2週に1回通院している。

同時に治療した症状

フワフワしためまい 耳鳴り 耳閉塞感

使用した主なツボ

三陰交R 上髎R おろしR 肝兪R

考察

この症例は、カポス式頭痛の型に合わせ、治療エリアを一つに絞り集中的に治療する事で症状の改善が格段に早くなった症例である。
長年の毎日の頭痛の場合は、原因となる肩こりの根が深い事が多い。しかしこの症例では肩こりの訴えはない。頭痛の痛みが強すぎるあまり肩こりを感じる余裕が体にはないからである。頭痛の種類を問わず、頭痛に悩む人は頚と肩に凝りが潜んでいる。それを丁寧に触診で見つけ出し、改善する事が頭痛治療に大切である。[KFSY280514]

 

 

症例15

患者

男性 60代

来院

2014年7月

症状

頭痛の分類(カポス式)7型

 

今年の2、3月頃から頭頂部に痛みがある。痛む範囲はカッパのお皿ぐらいである。痛みは毎日のようにある、日によって強さの増減がある。少し早く首を左右に向く動きをするとフワフワするようなめまいが出る。頭痛、めまい以外では、首全体のコリを感じていて、患者さんの自己分析では首が原因と考えている。

整体やマッサージなどを受けると頭痛が軽減するが一時的な効果に止まる。頭痛の原因がわからないため不安を感じている。当施設の症例に、よく似た症状を見つけて来院。

 

鍼灸_頭痛_症例_KMOT230714

治療内容と経過

首を触診してみると、自覚通り首全体が硬かった。さらに細かく触診をすると、首を支える筋肉(脊柱起立筋)と前側の筋肉(胸鎖乳突筋)の緊張がとても強い事がわかった。首を支える筋肉(脊柱起立筋)は、肩甲骨の動きが鈍いために首の動きを制限していると考え、ツボに鍼をした。するとこの時点で「あれ?頭痛が楽になってきてるな…」と効果を実感。さらに首の前側(胸鎖乳突筋)に対して、腕のツボを使用した。すると少し早く首を左右に向いてもフワフワするめまいが消えた。頭痛で残った3割を改善させるために背中のツボと、肩を緩めるために殿部のツボを使用して初回の治療を終えた。1週間後、2回目の来院時には、めまいはほぼ気にならない程度に。頭痛は、1週間のうち2日ほど出たのみ。初回と同様の方針で治療を行った結果、そこから1週間後の3回目には、頭痛はほとんど気にならない程度まで改善。

同時に治療した症状

めまい 肩こり

 

使用したツボ

T3(4)L T4(4)R C2(1)L 内谷L 偏歴R T9(1)L 秩辺LR

考察

頭痛とめまいは、首と肩の緊張を伴っているケースがとても多い。問診時に、局所を緩めるだけでは一時的な効果しかないと言われていたが、首や肩こりが硬くなった原因をいかに探し出すかが問題である。また、原因から緩めると、強い硬さのコリも瞬時に緩むケースは少なくない。頭痛の下地となりやすい首と肩の調子を整えたからこそ、短期間で改善したと言える。また、患者自身が変化を楽しみ、痛みの違いを認識してくれたことも好結果に繋がった一因と言えるだろう。今後も、痛みの位置に惑わされることなく、原因を考えながら治療するように心がけたい。[KMOT230714]

 

 

症例14

患者

女性 40代

来院

2014年7月

症状

頭痛の分類(カポス式)3型

 

20歳頃から頭痛に悩み、頭痛歴は25年ほど。片頭痛と緊張型頭痛の混合型と診断されている。毎月、月経後(生理後)の3日目あたりから鈍い頭痛が1週間続く。痛みの位置は定まらず、その日によって違う。鈍痛の場合は重い痛み、激痛の場合はズキズキと痛む。生理痛はない。

20代は薬が効いていたが、30代前半になると効果を感じなくなった。7年ほど前から頭痛外来に通院。薬で服用しているものの、痛みは徐々に増して来ている。

服用中の薬は、頓服として「イミグラン」。予防薬として「デパケン」と「ツムラ呉茱萸湯」を飲んでいる。薬が全く効かない激しい頭痛が、1年に1、2回ある。本人は、仕事が原因で頭痛が起きていることを疑い、一昨年の1年間ほぼ仕事をしなかったが頭痛が治ることはなかった。今年3月に病院で2度目のMRIを検査したが異常は見つからなかった。

鍼灸_頭痛_症例_KFOM0270714

治療の内容と経過

頭痛は、時々において位置と強さが変化するため、来院時の症状と肩こりから症状の特徴を判断した。問診にて月経周期と頭痛の発痛時期の関係性が見えたため、子宮の反応点(ツボ)を3ヶ所を調べた。肩、季肋部、下腹部、すべての反応が左にあり、頭痛の左側と一致した。子宮の血流と頭痛との関係が深いと判断し、血流改善を促すツボを使った。さらに、首と肩を緩めたところ、すぐに頭痛が軽減した。1週間後の2回目の来院時には、頭痛が消えスッキリしていた。

同時に治療した症状

肩こり 生理痛

使用した主なツボ

1回目)T5(3)L 三陰交L 秩辺L 志室L
2回目)三陰交L 秩辺LR 志室R 大腰R 内関R

考察

MRI検査で異常がなかったことから、重篤な状態は初回から除外できた。この症例で注目すべき点は、月経周期と頭痛の周期が一致していることにある。こうした例では、子宮環境が頭痛を引き起こし、悪化させていると考えられる。今回のように、婦人科系の治療をベースに行うことで頭痛が改善する例は多い。問診の重要性を再確認できた症例であった。[KFOM0270714]

 

 

症例13

患者

女性 30代

来院

2014年5月

症状

頭痛の分類(カポス式):9型、10型

 

1ヶ月ほど前に家庭内で大変なことがあり、その直後から頭痛と目眩(めまい)が発症。頭痛はこめかみと後頭部にあり、こめかみは脈を打つようにズキズキと痛み、後頚部は常に重い。頭痛がある時は一点を見つめていることが辛い。目眩はエレベーターに乗っているような感覚。吐き気を伴い2回嘔吐した。2週間前には胸の痛みと呼吸の苦しさが加わり4日間続いたため病院で検査を受けたが異常なし。

鍼灸_頭痛_症例_YFNC270514

治療内容と経過

坐骨のすぐ下(脚の付け根)の緊張を解くツボ、そして左の首の緊張を解くようにツボを選んだ。また、月経によって体調が崩れないように子宮の血流改善を意識したツボを使った。2週間後、2回目の来院時には、めまい、吐き気が消え、頭痛は1/2以下になっていた。息苦しさは時々出る程度。その時、ちょうど月経直前でイライラがあり、月経時特有の腰痛が出ていた。1回目と同じ方針で治療を行い、さらにそこから10日後、頭痛(後頭部の重さ)が時々出る程度の症状に。その後も、腰部、骨盤周辺のツボを使いながら肩(肩甲骨)の緊張を解くように調整したところ、4回目の直後から症状が消えた。その後、体調を安定させるために1週間後、2週間後に2回の施術を行って治療を終了した。

同時に治療した症状

めまい イライラ 息苦しさ

使用した主なツボ

後谿L 空髎L 承扶LR 胞肓LR

考察

これだけの症状を抱えつつも、検査で異常が見つからないケースは珍しくないように思う。もともとある体の癖に精神疲労や肉体疲労が重なって、一気にあふれ出るかのように症状が飛び出してしまったのであろう。こうした症状では、一つ一つの症状を個別に対処することよりも、体力の回復と精神の安定に主眼を置いて、治療を行う方がよい結果が得られることが多い。この症例では、めまいに比べて頭痛はすぐに改善しなかったが、残った症状はその時点でフォーカスすればよいため、計画の範囲であった。この症例は患者様の都合によって来院間隔が間延びしてして完治まで1ヶ月間を要したが、週2回の通院ができれば、もっと早い時期に完治していたかもしれない。少しもったいない。[YFNC270514]

 

※この症例はめまいの症例2と同じです。

 

 

症例12

患者

女性 30代

来院

2014年7月

症状

頭痛の分類(カポス式):9型

 

1ヶ月くらい前から後頭部のモヤモヤと重い感じが出現した。朝は症状が軽く、日中活動していると症状が悪化し、夕方がもっとも悪くなる。また立っているより横になっている方がラクに感じる。日によって症状が強い日と軽い日がある。病院に相談しMRIで検査したところ異常が見つからず。「脳脊髄液減少症」を疑われ2週間入院(治療=安静を保持)。退院しても症状が変わらず。現在、ロキソニンを処方されているが、効果を感じない。

鍼灸_頭痛_症例_YFYY979714

治療内容と経過

MRI検査が済んでいて2週間の入院を経ていることから、生命に関わる重篤な問題は除外した。頭痛の治療においては、常に万が一のことを考えながら行っている。調べてみると、左の肩にコリがあり、後頭部のモヤモヤする重さの原因になっていると考えた。また、モヤモヤと感じる少し下の後頚部の左側にもコリっとした硬さがあり、原因の一つであると考えた。これらの、左肩と左首筋のコリを緩めるように治療を行った結果、すぐに症状が改善。2回目の時は、左の肩こりを訴えた。本来あった肩こりであったが、モヤモヤが消えたため感じることができるようになったものである。2回目の施術も同じ治療を行ったところ、左の肩こりが軽くなった。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

T6(1)L 六谿L 次髎L

考察

後頭部は、ハッキリした痛みよりこのようにモヤモヤとした不快感を感じることも多い。客観的には頭痛のハッキリしないものと言えるが、独特の辛さがあるため軽症として扱わないようにしている。また、治りやすいとも限らない。この症例で改善のヒントになったのは、「立ち続けていることで悪化する」という特徴である。治療に際して、立位という姿勢がラクにできるように調整することを基本とし、その上で後頚部のコリを解消させた組み立てが幸いしたと思われる。[YFYY979714]

 

※この症例はめまいの症例1と同じです。

 

 

症例11

患者

女性 30代

来院

2014年6月

症状

頭痛の分類(カポス式):9型、10型

 

5月の半ばに頭痛と(エレベーターに乗っているようなフワフワした)めまいに襲われた。吐き気を伴い嘔吐が2回。頚、肩、背中が凝ったように痛み、右の首筋は常に痛みがある状態。さらに胸に痛みを感じ呼吸が苦しくなったため病院に行った。検査した結果は異常なし。4日ほど連続で頭痛(頚痛含む)とめまいが続いている。来院時にはこめかみの痛みが消えていて、後頭部と右の首筋の痛みがあった。

鍼灸_頭痛_症例_YFNC110614

治療内容と経過

嘔吐を伴う頭痛の場合には、胃腸への配慮を行うようにしている。この場合の嘔吐も、特定の肩こりが引き起こしているため、該当するコリを丁寧に診た。坐骨が影響していると考えて、脚の付け根のツボに鍼を行った。また、呼吸の苦しさと吐き気に対応するため足首に鍼をした。仕上げには、平衡感覚を調整するために手に鍼をした。

2週間後(2診目)に確認したところ、めまいと吐き気は消え、頭痛は半分以下であることがわかった。息苦しさは時々あるという。ちょうど月経と重なっていたために、月経痛としての腰痛があった。仙骨と後頭骨を整えるツボに鍼をして、1診目と同様に脚の付け根のツボに鍼をして終了。頭痛と腰痛が消えた。

同時に治療した症状

めまい 呼吸の苦しさ 腰痛(月経痛)

使用した主なツボ

1診目)承扶LR 三陰交LR 後谿L

2診目)承山L 空髎L 承扶LR

考察

この症例のポイントは坐骨である。脚と骨盤のつなぎ部分に強い緊張があったため、その問題が上半身まで波及し、強い肩こりを招いていた。その肩こりが、めまい、呼吸の苦しさ、嘔吐を引き起こしていたと考えられる。月経時の肩こりや腰痛も、骨盤の動きが止まると起こりやすい。症状の幅は広くても、引き金となっているポイントを抑えることができれば、いっぺんに解決することができる。ただし、いつも同じように原因が見つかるとは限らないため、注意深く症状の特徴を観察することを大切にしたい。[YFNC110614]

 

患者様の声(頭痛編)

 

 

症例10

患者

女性 50代

来院

2014年6月

症状

頭痛の分類(カポス式):8型、10型

 

5月半ばに頚から肩、肘を通って指先にしびれが出た。病院でレントゲンを撮ったところ、頚椎ヘルニア(3-4番間)と診断された。湿布薬と飲み薬を処方された。しびれは出たり出なかったりを繰り返していた。一週間くらい前に、突然頭が割れるようにガンガンと痛みだした。痛みが強い時は起きることも出来ない。

 

後頭部の強い痛みが側頭部にかけて広がり、こめかみはドクンドクンと痛む。後頭部の左は軽く押すだけで激しく痛み、こめかみは押すと痛みがまぎれる。うなじは凝ったような強く痛んで寝ているのもつらい。この痛みを我慢しながら一週間過ごしていた。改善の目途が経たないため当施設を訪れた。来院時には痛み止めはあえて飲んんでいなかった。痛みが強く会話をするのもつらそうな状態から治療を開始。

カポス_頭痛_症例_YFKH100614

治療内容と経過

起きている状態がつらそうであったため、速やかに後頭部と後頚部(うなじ)の状態を触診し、特徴を把握するように努めた。筋肉のこわばりはが左の後頚部に偏っていた。後頭部はほんの少し押すだけで強い痛みを訴えた。状況を総合的に判断して、後頚部から後頭部のかけての過緊張を解くことを優先した。手足のツボや腰のツボを使いながら緩めたが、後頭部の左の圧痛は消えることはなかった。後頭部の痛みとこめかみのドクンドクンとした痛みは取り切れず、半分程度で1回目の治療を終了。

 

翌日に2回目の診療。後頚部の痛みが大幅に改善し、後頭部とこめかみの痛みは前日の8割程度残っていた。後頚部の痛みがほとんどないためか、表情は昨日より明るく会話も普通にできる状態となっていた。足のツボに鍼をしてみたところ、後頭部の痛みが3割程度減った。こめかみのドクンドクンとする痛みは軽減しなかったため、手のツボに鍼をしたところ症状のほとんどが取れた。最後に肩に鍼をして後頭部を緩めると、後頭部を押しても痛くなくなった。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

1日目)胞肓LR T2(2) 腰腿点(2-3)L

2日目)三陰交LR 裏労宮LR おろしL

考察

初日は痛みを残してしまったが、あえて追わずに症状の変化を待った。その判断をした背景には後頚部の事情を考慮したからである。後頭部を痛みを取ろうとして患者自らの手で毎日のように揉んでいたことを知ったからである。揉みすぎて筋肉の組織を傷めている場合は、筋緊張がほぐれても痛みが治まらないことが多い。後頭部を揉むことを禁止して、組織の回復を待つように指導した。2回目の治療の際は、互いに冷静に症状を分析できたこともあり、ツボに鍼をするたびに症状が改善した。1日目で深追いせず2日目に回す戦略を取ったことが吉と出た。[YFKH100614]

 

 

症例9

患者

女性 30代

来院

2014年6月

症状

頭痛の分類(カポス式):6型

 

数年前から頭痛・肩こりに悩まされていた。肩こりを二度治療した時点で、眉毛の内側の痛みが話題に出た。それまでは他が気になり、症状はあったが訴えていなかった。話を聞くと、眉毛の内側も数年前から痛みが出ており、日によって痛みが強い日とそうでない日があるとのこと。来院時には痛みがあり、指で押すと痛みを強く感じる状況であった。

鍼灸_症例_頭痛_09

治療内容と経過

まず、左側の肩こりに対して施術を行った。頭痛を解消する上で、肩こりを解消させておくことが重要である。その上で、頭痛のタイプに応じてツボを選んで治療を行った。肩こりは、表面を軽く押しても痛みを感じたことから、表面の筋肉に問題があると考えた。眉毛の内側の頭痛は、人差し指の疲労が原因になっていることがほとんどであることから、手の甲にハリをした。両手が使えなくならないように、症状の強い右側から始め、右の症状が取れた時点で左も行った。左右ともに痛みがなくなった。

加えて、左腕の痛みを解消するために、腕の付け根を後面から調整した。完全に痛みが取れるところまでに至らなかったで、腰のツボを使ったところ腕の痛みがほとんどが消えた。

同時に治療した症状

肩こり 左腕の痛み

使用した主なツボ

肩尖L 項強R→L 肩貞L 腰眼L

考察

再び症状が出たとしても、速やかに痛みが軽くなるポイントが明確になっているため、次に痛みが出ても同じ方法ですぐに対処できるはずである。1回で完治せずとも、このようにすぐさま症状が消えるタイプは、治療を何度か繰り返すと完治に至ることが多い。[YFSA020614]

 

 

症例8

患者

女性 50代

来院

2014年5月

症状

頭痛の分類(カポス式):3型、10型

 

2週間ほど前から両目が疲れるようになり、左側頭部が常に重くなった。時々電気が走るようにビビッと痛みが走る。病院で注射(内容は?)を受けても、処方された薬(内容は?)を飲んでも改善せず。

 

鍼灸_症例_頭痛_08

治療内容と経過

頭痛の原因となる肩こりを発見した。痛む左の頭と反対の右の臀部のツボを使って、骨盤と肩甲骨の関係を整えてみた。肩こりが大幅に軽減すると同時に頭痛が消えた。左の側頚部の緊張が残っていたため胸椎の調整によって緩めた。顔を天井に向ける際に右側の頚に軽い痛みが出ることがわかったので手首のツボを使ったところ改善した。頭痛、肩こり、それぞれの嫌な症状が消えスッキリした状態で帰られた。

同時に治療した症状

肩こり 目の疲れ

使用した主なツボ

胞肓R T2(1)L 列缺R 肩外兪L

考察

患者さんご本人は悪い病気を疑って病院での治療を選んだが、肩こりが軽くなった途端に頭痛が取れたことから、治りやすい症状であった。この症例のように、薬を飲んでもなかなか治らない頭痛が、鍼一本でアッサリと治ってしまう例は後を絶たない。危険な急性頭痛ではないかと不安がある時は病院で検査することは望ましいと考える。異常が見つからなければ、鍼灸治療に安心して臨めるからだ。

 

 

症例7

患者

女性 40代

来院

2014年5月

症状

頭痛の分類(カポス式):2型、4型、9型

 

数ヶ月前から頭痛が増えてきた。2週間前にも大きな頭痛と吐き気があったが病院には行かず自宅で我慢していた。いったん治まったが、一昨日から再び強い頭痛と吐き気に襲われ、昨日に脳神経外科を受診。MRI検査で異常なし。昨日から偏頭痛の薬(マクサルト)を飲んでいるが治まらず、今朝になって軽くなった。受診時の午前10時頃の頭痛は軽め。ただし、吐き気が強く起きているのがツライ状態(ベッドに横になっている方がラク)。

 

鍼灸_症例_頭痛_07

治療内容と経過

起きている状態では吐き気がツライため、すぐにベッドに横になった頂いた。膝と足首のツボを用いて、右の肩甲骨の内上角を緩めた。吐き気がすぐに軽くなってきた。続けて左側も同様に緩めた。すると、起きていても吐き気を感じない状態に。その時点で、右のおでこに軽い痛みが残っていたので、肩甲骨の内上角にあるツボを使ったところすぐに消えた。辛そうな表情で来院したが、帰る頃には笑顔がみられた。1週間後の来院での尋ねてみると、直後から吐き気が消えて、頭痛は「モワ~ン」とする軽い感覚が残っていたが徐々に消え、6日後にはスッキリしたとのこと。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

膝陽関RL 懸鐘RL おろしR

考察

いわゆる偏頭痛において吐き気が伴っている場合、肩甲骨内上角に独特な硬さが出現している。吐き気を伴っている状態では入念にチェックするようにしている。一般的に治りにくいとされている偏頭痛であるが、肩甲骨に特徴が出現するので見逃さなければ、それほど難しい症状ではない。

 

 

症例6

患者

男性 20代

症状

頭痛の分類(カポス式):3型、4型

 

半年くらい前から肩、背中に強いコリを感じ、時々、右側頚部には「ピキッ」という痛みが走る。コリが強くなってくると頭部(右側)に「ズキン、ズキン…」といういう痛みを感じる。最近は左右の目の奥が痛むようになってきた。また、目に疲れがあり光をまぶしく感じる。運動、ストレッチ、食事の改善を試みたが、症状に変化の兆しが訪れないため来院。会社には4年前に入社。入社後から胃腸の調子が優れない。

 

鍼灸_症例_頭痛_06

治療内容と経過

半年前の発症時にきっかけや環境の変化があったかどうか確認した。職場が変わった時期であったが内容に変化はなく、ストレスが 増えたという心当たりもないとのことだった。問診ではたどり着けなかったが、本人も気がつかない変化が肉体に影響した可能性も心の 隅におきながら施術をすることにした。触診すると、訴えの通り右側頚部の筋肉のこわばりは著しかった。このような頚の強いこりは頭 痛を誘発することが多いため、この症状における最重要ポイントとした。胃腸の調子を調えるツボを使用した後、頚と背中(肩甲骨の間 )のこわばりを緩めた。その際、左右のバランスを調えるよう配慮した。1回目の施術でほとんどのこりが解消した。続けて施術を受ける必要がないと思われたので初診で治療を終えた。

同時に治療した症状

頚(首)の痛み

使用した主なツボ

足三里R 膏肓R 附分R

考察

コリは早めに解消しておかないと悪循環に陥り、休息や気分転換だけでは解消が難しい。放っておくと二次災害的に 別の症状が生じることがある(この例では頭痛や目の奥の痛み)。施術では「力を抜くきっかけ」を演出するように心がけた。背後に大きな原因がなかったと見えて、体の筋肉は短期間で柔らかく変化した。

 

 

症例5

患者

女性 30代

症状

頭痛の分類(カポス式):4型、10型

 

中学1年生の頃、閃輝暗点が出現。「目がチカチカ→頭痛→気持ち悪くなる→嘔吐→ラクに」という症状。このような症状が頻繁に起こっていたが、年齢を重ねるに従い減少していった。しかし、一年くらい前から再発し、ここ一年で偏頭痛(閃輝暗点)が10回程度起こっている。先月は3回。

 

鍼灸_症例_頭痛_05

閃輝暗点(せんきあんてん)
突然、目の前がチラチラ光り、ノコギリの刃のようなギザギザしたモノが現れます。そのギザギザが大きくなったり、形を変えたり、動いたりします。その部分の映像は見えなくなります。場合によっては視野の片側がまったく見えなくなったり、中心部がぼやけて見えにくくなったりします。出現する状況によって、出現している時間はバラバラのようですが、10~20分程度、その光やギザギザが視界をさえぎります。

治療内容と経過

触診をすると、右側の頚、背中(肩甲骨付近)、鎖骨周辺のコリが強く、左右差が際立っていた。この左右差が偏頭痛の原因になっていると考え、上半身の左右のバランスを調えるように施術を行った。2週間に1回のペースで4ヶ月間の治療を行っているが、その間一度も偏頭痛は発症していない。現在もケアのために通院中。

他に目立つ症状

下痢(緊張時)、冷え(足、腰)

使用した主なツボ

合谷R、風池R

考察

閃輝暗点を伴う頭痛は不安感が強く辛い症状ではあるが、鍼灸で直ちに解消することが多い。ただ、吐き気を伴う場合は(自覚症状の有無に関係なく)胃に問題を抱えている場合があるので、頭痛だけでなく胃腸のケアも重要であると思う。

 

症例4

患者

女性 30代

症状

頭痛の分類(カポス式):2型、4型、9型

 

4~5年前から、肩から頭にかけての痛み(右)、目の奥(右)に痛みを感じる時がある。目を使ったり、疲労すると悪化。ドライブ、長距離の移動でも増悪し、発症時は食事をすると気持ち悪くなる。睡眠をたくさんとると緩解することが多い。ここ数日症状が強いため来院。初診時の症状の強さは軽め。

 

鍼灸_症例_頭痛_04

治療

体の特徴を診ると、右頚部、右肩、背中のコリが強い。右目の症状とこれらのコリには深い関係があると判断した。また、左足首の内側周辺に冷えが強いため、右上と左下でのバランスを調える必要性を感じた。右上と左下を意識した治療を行った。1回目後、目の奥が気にならなくなったが、頚(後)と背中のコリが残った。2回目後、症状はほぼ消失。一旦は治療を終了したが、2ヶ月後調子が悪くなったため来院。その後、調子が崩れそうになるとケアのため来院。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

後谿R 風池R 復留L

考察

体のバランスの乱れが原因で疲労が右上に溜まりやすい状態であった。右目の奥の痛みは肩こりの延長として考えて治療し成果が上がった。このように肩こりを解消するだけで頭痛や目の痛みが緩解するケースは多い。検査では見えない症状だけに、このような症状で苦しんでいる方が多いのではないかと思う。

 

 

症例3

患者

女性 40代

症状

頭痛の分類(カポス式):1型、9型

 

1~2週間前から頭痛が始まり、この2、3日が特にひどい。突然左の後頭部がズキンズキンと痛み出す。目を開けているだけでも辛い。特に朝と晩が強い。吐き気を伴う。頭の表面にもピリピリとした痛みがあり、くしで髪の毛を引っ張られるような痛み。

 

鍼灸_症例_頭痛_03

治療

腰と肩のツボに鍼をすると、後頭部(左)の痛みが軽減しズキンズキンとする痛みが消えた。続いて後頚部のツボを使ったところ大きな手応えがあった。それから症状はピタリと治まり、それから1ヶ月(次の診察)まで全く症状が出ていない。

同時に治療した症状

肩こり 耳鳴り

使用した主なツボ

C4(3)L

考察

頭痛に関わる肩こりを解消させることが大切であると考えている。この症例でも左後頚部の頭痛に関連すると思われるポイントをしっかり緩めてラクにすることで頭痛も一緒に解消している。頭痛だけを治そうと思うと難しいが、このように関連する肩こりを緩和させると頭痛がすんなり治ってしまうことは珍しくない。技術的なポイントは頭痛のパターンに合わせてツボを選ぶことである。

 

 

症例2

患者

女性 30代 千葉県

症状

頭痛の分類(カポス式):3型

 

1年ほど前に頭痛がひどくなり、病院で受診し片頭痛と緊張型頭痛の混合型頭痛と診断される。ズキズキするような感じと重い感じの頭痛があり、季節の変わり目で症状が悪化する(左>右)。慢性的な肩こりを抱えている。来院時では右肩の痛みがあり、頭痛は出ていなかった。

鍼灸_症例_頭痛_02

治療内容と経過

肩を触診してみると右肩のある一点に痛みを訴えた。関連箇所である腰をみると同様に右側に硬い凝りがあったため鍼で緩めた。再び肩を触診すると左右差が見られなくなっていたが、患者さんの感覚で圧痛に変化がなかったため、手のツボ、肩甲骨のツボに鍼を行った。その結果、圧痛が軽減した。

同時に治療した症状

腰痛

使用した主なツボ

志室R 腰腿点R 天宗R 曲池R T4(2)R

考察

頭痛と肩こりの左右が一致せず、右肩の一点の痛みが多方面からの影響を受けている希なケースであった。また触診時の肩の硬さと本人の自覚が一致しなかったが、圧痛の前方にあるコリに気づいて緩められたことが症状改善につながったと思われる。頭痛に関しては、左右が不一致であるが肩こりの軽減に伴って軽くなることが見込まれる。

 

 

症例1

患者

男性 40代

症状

頭痛の分類(カポス式):9型、10型

 

2日前の午後に頭痛が発症。夜静かにしていると痛みが治まった。1日前の昼間にPC作業をしていたところ目の奧が痛くなり後頭部に広がっていった。夜になって痛みが治まって来たため薬を飲まずに様子を見ていた。今朝起きた際には痛みがなかったが、だんだんと痛みが出てきた。午後3時に来院した時点では、こめかみと後頭部に痛みあり。天井を向くと後頭部の違和感が強くなる。

 

鍼灸_頭痛_症例_01

治療内容と経過

肩こりの治療で予約していたところ、来院2日前に頭痛が発症したため、肩こりと頭痛の治療を合わせて行うことにした。肩こりの延長上で頭痛が発症することが多いため、関連性を見極めて効率的な施術を行うように心がけた。調べてみると、胸椎の6番の動きに問題があった。調整する鍼を行ったところ、頭痛、肩こりの症状がほとんど取れた。後頚部の左に症状が残ったため、肩甲骨の内縁を緩めるため肘のツボを使用した。すると、症状のほとんどが消えた。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

おろしRL T6(1)RL 六谿R 曲分L

考察

痛みがいくつかのゾーンに広がっていたがが、問題点は胸椎6番の動きが悪いことに集約されていた。ポイントを間違えずに施術ができたため、その場で症状を大幅に軽減したと思われる。

 

患者様の声(頭痛編)

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